2009年 05月 19日
沖縄本島ヤンバルの森 3
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3月半ばに再び訪ねた沖縄は、日中は23°c前後と 清々しく心地よい気候。 本島中部、恩納村の西海岸では海浜植物の成長も始まり、野草の開花も始まっていた。いくつか紹介してみよう。
ヒメキラン草(シソ科)
九州南部から沖縄にかけて分布する小型のアジュガ(ジュウニヒトエ)の仲間。一株は径5cmほどと小さい株ですが、走出枝(ランナー)を出して群落を形成します。花は瑠璃色で肉厚の葉とのコントラストが美しい。
シマアザミ(キク科)
本島では、最も普通に見られるあざみ野仲間。刺が鋭く全体にずんぐりした感じではある。写真の花色の白花は探し出して写したものではなく、これが普通の花色なのです。地元で『アザミの花の色は何色?』とキクと、決まって『白』と返ってくる。このシマアザミの花色の特徴はアザミ類を見慣れている人には、新鮮な印象を与えてくれる。
ミツバノコマツナギ(別名:ナハエボシグサ マメ科)
ほふく性で岩まじりの砂地に生える、南方系のコマツナギの仲間。冬季、白粉を帯びていた葉は緑を取り戻し、朱色の可愛らしい小花とのバランスもよく 耐寒性があれば、グランドかバープランツに加えたいほどの完成度である。
ヤンバルの森は海岸ほど変化していないが、それでも、リュウキュウスミレがあちらこちらに咲き始め、珍しい花を見ることができた。
ヤンバル庇護タ(キク科)
響きが良いのでこの名前を使ってしまうが、ヒゴタイの中まではなく本土には分布のないショウジョウハグマ属。花期(10〜11月)の花の名残だが、あたたかみのある花色は春を連想させる。
リュウキュウコンテリギ(アジサイ科)
こんな南方にアジサイ?と以外に思えるが、これは本島北部の固有種。常緑性で葉は小さく装飾花がないので特徴。小アジサイを更に小型にした感じだろうか。花は初夏が最盛期のようだが 冬季にも咲いていれ四季咲き性と言える。関東の戸外で栽培すると落葉樹となるが、耐寒性がある。
オキナワチドリ(ラン科)
本来の自生地は海岸沿いの岩場だが、2月下旬と花期の最盛期を過ぎていて、渓谷沿いの岩の隙間に、ひっそり咲き残っていた個体に出会えた。同じ岩の隙間には、ユリカのソクシンランやシソ科のアカボシタツナミソウも咲いていた。
今回のもう一つの目的は野生ランの仕入れでオキナワセッコクを生産している園芸農家をたずね、数々の野生のランを調達した。温室の入り口の脇に目をやると普通の赤紫色のアザミが植えてあった。これもシマアザミで沖縄では、とても珍しい花色だと言うことだった。『所変われば 品変わる』というが何とも複雑な気持ちになった。
ヒメキラン草(シソ科)
九州南部から沖縄にかけて分布する小型のアジュガ(ジュウニヒトエ)の仲間。一株は径5cmほどと小さい株ですが、走出枝(ランナー)を出して群落を形成します。花は瑠璃色で肉厚の葉とのコントラストが美しい。
シマアザミ(キク科)
本島では、最も普通に見られるあざみ野仲間。刺が鋭く全体にずんぐりした感じではある。写真の花色の白花は探し出して写したものではなく、これが普通の花色なのです。地元で『アザミの花の色は何色?』とキクと、決まって『白』と返ってくる。このシマアザミの花色の特徴はアザミ類を見慣れている人には、新鮮な印象を与えてくれる。
ミツバノコマツナギ(別名:ナハエボシグサ マメ科)
ほふく性で岩まじりの砂地に生える、南方系のコマツナギの仲間。冬季、白粉を帯びていた葉は緑を取り戻し、朱色の可愛らしい小花とのバランスもよく 耐寒性があれば、グランドかバープランツに加えたいほどの完成度である。
ヤンバルの森は海岸ほど変化していないが、それでも、リュウキュウスミレがあちらこちらに咲き始め、珍しい花を見ることができた。
ヤンバル庇護タ(キク科)
響きが良いのでこの名前を使ってしまうが、ヒゴタイの中まではなく本土には分布のないショウジョウハグマ属。花期(10〜11月)の花の名残だが、あたたかみのある花色は春を連想させる。
リュウキュウコンテリギ(アジサイ科)
こんな南方にアジサイ?と以外に思えるが、これは本島北部の固有種。常緑性で葉は小さく装飾花がないので特徴。小アジサイを更に小型にした感じだろうか。花は初夏が最盛期のようだが 冬季にも咲いていれ四季咲き性と言える。関東の戸外で栽培すると落葉樹となるが、耐寒性がある。
オキナワチドリ(ラン科)
本来の自生地は海岸沿いの岩場だが、2月下旬と花期の最盛期を過ぎていて、渓谷沿いの岩の隙間に、ひっそり咲き残っていた個体に出会えた。同じ岩の隙間には、ユリカのソクシンランやシソ科のアカボシタツナミソウも咲いていた。
今回のもう一つの目的は野生ランの仕入れでオキナワセッコクを生産している園芸農家をたずね、数々の野生のランを調達した。温室の入り口の脇に目をやると普通の赤紫色のアザミが植えてあった。これもシマアザミで沖縄では、とても珍しい花色だと言うことだった。『所変われば 品変わる』というが何とも複雑な気持ちになった。
by sanyasoo
| 2009-05-19 13:32
| 野草散策『沖縄』